スキャルピングはFXの取引スタイルのひとつで、数秒〜数分でトレードを繰り返し、細かく少額の利益を積み重ねていく手法です。集中してトレードを行うので、主に専業トレーダーが採用している取引スタイルです。
スキャルピングという言葉は、インディアンが倒した相手の頭皮を剥いで戦利品としたことに由来します。頭皮を剥ぐというイメージが、うすく利益を剥ぎ取っていくという取引の特徴と結びつき、スキャルピングという言葉で呼ばれるようになったとされています。
スキャルピングをしたいと思っているなら、スキャルピングに適した会社を選ばないと不利な条件でトレードを行うことになってしまいます。
今回は、スキャルピングで利益を上げやすくするための会社の選び方と、スキャルピングにおすすめの会社をご紹介していきます。
スキャルピングのメリット
まず、スキャルピングについて正しい理解をするために、まずは、メリットから解説します。
スキャルピングのメリットは、主に以下の通りです。
- 取引のチャンスが多い
- 暴騰暴落のリスクが低い
- 隙間時間が使える
- 少ない予算でも大きな利益を得やすい
取引のチャンスが多い
スキャルピングは、小さい値動きを狙ってトレードをする取引スタイルですから、値動きの少ない(トレンドのない)相場の際もエントリーして利益を得ることができます。
FXを本業としてる専業トレーダーにとって相場にかかわらず利益を得ることができる方法であると言えます。
暴騰暴落のリスクが低い
保有する期間が非常に短いため、暴騰暴落が発生しても大きな損失を抱えることが少なくてすみます。
為替ショックが発生しても、スキャルピングをしている人はほとんど被害を受けません。
隙間時間が使える
短時間で複数回の取引が可能であるため、ゲーム感覚のように隙間時間を活用して利益を得ることもできます。
隙間時間でやる分には主婦やサラリーマンも参入しやすい取引スタイルです。
少ない予算でも大きな利益を得やすい
スキャルピングでは変動幅が少ないため、レバレッジをかけて利益を大きくするのが一般的です。
そのため、ハイレバレッジの取引が基本となり、少ない証拠金でも大きな金額を稼ぎやすいのが魅力です。
その分、損失も大きくなりかねないので、ルールにしたがって正確に損切りを行うことが重要になります。
スキャルピングのデメリット
スキャルピングのデメリットも紹介します。
- 口座凍結リスクがある
- 集中力を要する
- スプレッドのコストが大きい
- 損切りを失敗すると大損しやすい
口座凍結リスクがある
FX会社の中には、スキャルピング(やそれに近い行為)そのものが禁止されている会社もあります。
そのような会社でスキャルピングを行えば、規約違反として口座を凍結されかねません。
集中力を要する
スキャルピングは短時間で売買を複数繰り返す手法であり、ポジションを持ったら集中して値動きを見張る必要があるため集中力を要します。
疲れがある状態や忙しい状態に置かれている場合、判断力が鈍り、思わぬ損失を出してしまう可能性が高まります。
スプレッドのコストが大きい
スキャルピングは取引の回数が多いので、それだけスプレッドがかかります。
発生するスプレッドのコスト以上に利益を稼ぐ必要があるため、それなりに経験を積んだトレーダーでないと利益を得にくい傾向にあります。
損切りを失敗すると大損しやすい
FXは取引スタイルによらず損切りが重要です。
特にスキャルピングでは、ハイレバレッジでのトレードになるため、マイナス方向に大きく値が動けば大きな損失になってしまいます。大きな損失を一回被れば、小さく積み重ねてきた利益を全て無に帰してしまう可能性もあります。
そのため、特にスキャルピングでは損切りのタイミングを注視する必要がある取引スタイルと言えます。
スキャルピング向けの会社の選び方
スキャルピングで有利な会社を選ぶには、他の取引スタイルとは異なった点を重視する必要があります。スキャルピングで重視すべきポイントは以下の通りです。
- 規約
- スプレッド
- 約定力
- レバレッジ
規約
多くの国内業者ではスキャルピングが禁止されています。
もし、禁止されている会社を選んでしまえば突然の口座凍結の可能性が非常に高くなります。
まずは規約を確認して、スキャルピングをしても大丈夫な会社を選びましょう。
- DMM FX
- SBI FXトレード
スプレッド
高頻度で取引を行うスキャルピングにとって、スプレッドは収支を左右する非常に大事な要素です。
出来る限りスプレッドが小さい(狭い)会社を選ぶことにしましょう。
約定力
約定力とは、自分の注文通りで取引を約定させる能力のことです。値動きは常に変動しますから、約定力の低い会社だと注文のデータが送られる前に値動きして思った通りの注文ができないことがあります。
短時間でスピーディな取引であるスキャルピングにとって、約定力も重要な指標です。
レバレッジ
国内業者ではレバレッジは最大25倍に設定されていますが、海外の業者であればもっと大きなレバレッジをかけることができます。
海外のFX業者の中には、数百倍、さらには数千倍のレバレッジをかけられる業者が存在します。例えば、GEMFOREXは500〜5,000倍のレバレッジをかけることができます。
レバレッジを大きくすればそれだけ少ない資金でも大きな利益を産むことができるので、リスクを負ってでも小資金で大きな利益を得たいと考えている場合は海外のFX会社を利用するという手段もあるということです。
スキャルピングにおすすめのFX会社
さて、スキャルピングをする際のFX会社の選び方について解説してきましたが、実際その基準に照らせばどの会社が適しているのでしょうか?
スキャルピングおすすめの会社をご紹介します。
- GMOクリック証券
- ヒロセ通商(LIONFX)
- YJFX!
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、スプレッドが最狭水準の人気FX会社です。
取引ツールの「発注くんFX」の使い勝手の良さや、ワンクリックで注文できるスピード注文が評価され、多くのスキャルパーの支持を集めています。
約定力は他社と比較してそう優れているわけではありませんが、スプレッドの狭さと使いやすさから十分お勧めできる会社です。
ヒロセ通商(LIONFX)
約定力に定評があるのがヒロセ通商です。スプレッドも十分に狭い水準にあります。
「スキャルピングOK」を公言しているため、スキャルパーも安心して利用できるところが魅力です。
ツールの評判も良く、スキャルピングにとって申し分のないスペックのFX会社と言えるでしょう。
YJFX!
YJFX!はヒロセ通商なみの狭いスプレッドを設定しており、持っているポジションを全て一括で決済する「全決済」機能がスキャルピングに向いているFX会社です。
約定力もかなり高いとされ、注文拒否やスリッページが起きることがほとんどありません。
狭いスプレッドと高い約定力、全決済機能の3点からスキャルパーに支持されているFX会社です。
まとめ
今回はスキャルピングを始めたい方向けに、会社の選び方のポイントや、お勧めの会社をまとめました。
- スキャルピングは高頻度に小さい利幅で注文を繰り返す取引手法
- スキャルピングで重視すべきは規約・スプレッド・約定力(海外を視野に入れればレバレッジも)
- スキャルパーおすすめはGMOクリック証券、ヒロセ通商、YJFX!
スキャルピングに求められる会社のスペックをよく比較して、最大限有利な条件で戦えるようFX会社を選ぶようにしましょう。